世界ニャーニャー教について

 世界ニャーニャー教というのは、僕が勝手に創った宗教なんだよね。

 もう6年以上経つのかな、当時凄くハードな現場が仕事場で、このあいだ札幌でやらかした大手ゼネコンが仕切ってたのね。

 もう進行とか段取りが滅茶苦茶で、それのツケが全部僕たち警備にまわってくる。

 仕事は滅茶苦茶なことが多かったけれど、幸い同僚たちに恵まれて、気持ちは楽しかった。

 その大手ゼネコンの上の方の人達は、とても強圧的で現場の実態など見ない。次から次へと瑣末なルールを押しつけてくる(例えば、やれあっち向いちゃいけない、やれこっち向いてろ、とか)。

 社長が来た時なんか、「歓迎!〇〇社長来札‼︎」みたいな大きな看板作ってて唖然としたなあ。

 同僚にTさんという人がいて、一番仕事できるけど一番反抗的という素敵な人で、二人でその滅茶苦茶な現場をとことん馬鹿にしてた。

 もう、こうなったら気持ちだけは楽しくやろう、そんな気分が強かったと思う。

 当時よくTさんと話してたのは、人間って真面目すぎる、しかもくだらないことに。もっと肩の力を抜いて、楽しく仕事すればいいのに。

 まあ、だいたいそんな状況がしばらく続いたんですね。

 そんなある日、僕は閃いたのです。

 ニャをつけて話せば、肩の力が抜けるニャ、と。ニャをつけて話せば、腰が砕けてケンカにもならないニャ、と。ニャをつけて話せば、くだらないルールなどどうでもよくなって、本質的なものが見えてくるニャ、と(飛躍してるなあ)。

 そのことをうちに帰って奥さんに話したら「あら素敵じゃない」。

 名前も「世界ニャーニャー教」と名づけて(世界〇〇教という新宗教がありましたよね。それが脳裏にあってパクったんだと思う、たぶん)教祖誕生、奥さんは信者第一号となったわけでした(それ以来増えてない)。

 その2年後かなあ、NHKラジオ第1の「午後ラジ」(当時)を聴いていると、リスナー達がツイッターで凄く楽しそうにしているのね。

 また番組担当の神門光太朗アナウンサー(当時)がツイッターをばんばん拾うのね。

 羨ましくなっちゃってさ、ツイッターのアカウント作っていざ参加しようとしてたら番組が終わっちゃった(笑)。

 アカウント作る時に「世界ニャーニャー教を広めたい、いや本当は目立ちたい」と思ってたから、最初は「猫野猫太」とかなんとか名前つけてプロフィールに「世界ニャーニャー教教祖」と書いてたんだけど、インパクトに欠ける。

 ええい、ままよ、どうせなら名前にしてしまえ、という勢いでアカウント名になり、午前中の「すっぴん!」という番組(当時)に投稿してたら結構取り上げてくれたりしてるうちにラジオネームになっちゃった。

 まあ、そんなこんなで現在に至っているわけですが、世界ニャーニャー教の教義が役に立たなくてヨーガに傾倒する、という話はそのうちまた今度(たぶん)。